定期的な検診で
トータル医療費を抑え、
20本の歯を維持

予防来院(定期検診)の重要性
歯科の定期検診は、むし歯や歯周病を早期に発見・予防し、治療で整えたお口の状態を長く維持するために欠かせません。特に歯周病は再発しやすく、気づかないうちに進行してしまいます。
日本では「痛みやトラブルが出てから受診する方(トラブル来院型)」と、「症状がなくても定期的に通う方(予防来院型)」に分かれます。
調査によると、80歳時点で残っている歯の本数は、
・予防来院型:約27〜20本
・トラブル来院型:約7〜0本
世界的にもスウェーデンなど予防意識の高い国では受診率が80%を超え、80歳でも20本近い歯が残っています。
一方、日本は受診率が約20%にとどまり、残存歯数も平均8本程度です。
日本人が歯を失う原因は、
痛みがないまま進行する歯周病
歯周病は痛みが少ないことが特徴で、痛みがないまま進行し、気づいたときには重症化しているケースが多いです。
歯肉からの体液漏出や、歯周病菌が痛みを感じる神経の受容体を壊すことが、痛みの原因となる「内圧の上昇」を抑えるためです。
進行すると歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきといった症状が現れ、最終的には歯を失うこともあります。
「痛くなったら歯医者に行く」ではなく、「痛くならないように通う」ことが、将来の歯の本数と生活の質を大きく左右します。
そのため、やまぐち歯科では予防来院を歓迎、3ヶ月〜半年に1回の定期検診をおすすめしています。
【日本人が歯を失う原因】

出典:公益財団法人8020推進財団「平成30(2018)年第2回永久歯の抜歯原因調査
定期検診(予防来院)のすすめ
歯は自力で再生することはできません。
トラブルになってから来院するのではなく、予防来院として定期検診に受診することは、
二度と元には戻せない自身の歯を守る、もっとも効果的な方法の一つです。
虫歯や歯周病の予防、早期治療はもちろん、歯の着色や口臭も予防することができます。
定期検診(予防来院)のメリット4つ
- 01早期発見で再発や進行を防げる
- 02歯石除去で歯周病の再発を予防
- 03良好な口腔環境を長く維持できる
- 04治療費や通院回数の負担を
トータルで軽減
検診・メインテナンスの流れ
やまぐち歯科の検診では、日本歯周病学会が推奨する歯周治療ガイドラインに沿った検査・メインテナンスをおこなっています。

01問診と虫歯・歯周検査
痛いところ、沁みるところがないか等症状やブラッシングの再確認、生活習慣なども問診で確認します。その後、咬み合わせのチェックも行い、目視で歯や歯ぐきの状態を1つずつ確認して、虫歯がないかはもちろん、歯周ポケットの測定、動揺度の検査をします。

02(必要な場合)レントゲン検査
視診の結果や、大きな虫歯があった、歯槽骨にまで影響する歯周病があった等、治療歴なども確認し、必要に応じてレントゲン撮影も行い、再発や新しい異常がないか確認します。

03歯石・プラークの除去
プラーク付着が多く必要な場合は専用の薬液で染め出しを行い、専用機器を使って研磨剤を塗布、歯と歯の間を丁寧に清掃研磨し、そのほかの部分も清掃研磨、徹底的に洗浄してた後、フッ素を歯に塗布してケアします。

04高濃度フッ素塗布・ブラッシング指導
汚れが多く溜まっていた場所を共有、効率的なブラッシングやケア方法をご提案し、終了となります。
定期検診・予防来院のよくある質問
Q1いくらですか? 保険適応ですか?
はい、保険適応です。
患者さんが窓口でお支払いただく金額は、保険の負担割合やメインテナンスの種類により変わってしまうので一概に金額を提示することは難しいのですが、一度治療が完了して健康的に過ごされている方の場合、3割負担で診察料は3,000円前後となる場合が多いです。
保険適応の診察料のお支払は現金のみとなるため、心配な方はお問い合わせください。
Q2どれくらいの間隔で通えばいいですか?
一般的には3〜6か月ごとの通院をおすすめしますが、お口の状態に応じてご案内することもあります。
Q3治療が終わったのに通う意味はありますか?
はい、治療直後の良好な状態を維持するためにとても重要です。
虫歯や歯周病には、原因となる食生活や磨き残しなど様々な理由がありますが、忙しい現代人には歯を最優先して生活することは難しく、また歯並びや体調など簡単には解決できない原因もあるため、虫歯や歯周病は再発することが多いです。
検診を継続することで、再発防止や早期発見につながります。
Q4歯石をとるのは痛いですか?
ほとんどの方が痛みを感じることなく、むしろすっきりしたと気持ちよく感じられる方が多いようです。
しかしながら、長年の歯石が溜まっている場合、歯茎の中にまで歯に歯石(縁下歯石)がついていて、痛みや出血がある場合があります。
やまぐち歯科ではそのような場合、歯肉や患者さん自身へのご負担が最小限で済むよう、数回にわけて歯石の除去を提案しています。
Q5最後の治療から2年ほど経ってますが…
ぜひ、早急に一度検診をご予約ください。
カルテは基本5年間保管しておりますので、治療履歴を確認して検診することも可能です。
7年以上経ってしまった、別の歯医者に通っていた方も、最初から丁寧に検診させていただきますので、お気軽にご予約ください。