院長ブログ

乳幼児期の食器共有について

こんにちは、最近朝と夜は少し涼しくなりましたね。

今日もゲリラ豪雨で外はすごい状態でした。

さてタイトルの件ですが、僕も割と自分の子供に3歳までは自分の使ったお箸やスプーンなどで食事を与えないようにしていました。お恥ずかしい💦

正直子育てしているお母さん方がそこまで気にしている余裕なんてないくらい大変だとお思います。

そしてついに口腔衛生学会がR5年8月31日に正式に発表してくれました👏

①親からの口腔最近感染は食器の共有前から起こっている

日々の親と子供のスキンシップで子供は親の唾液に接触しますので食器の共有を避けるなどの方法で感染を防ぐことを気にし過ぎる必要ではない。

②う蝕の原因菌はミュータンス連鎖球菌だけではない

よくネットやTVの情報でう蝕の原因になるミュータンス連鎖球菌は親の唾液から子供に感染するという情報ですが現在ではう蝕の原因は特定の細菌の感染で起こるものではなく、様々な菌が関わり合いながら環境の変化によって引き起こす非感染性の疾患と考えられているのが世界の一般的な考え方です。

③食器の共有に気をつけていても子供のう蝕に差はなかった

う蝕に関連する複数の要因を調べた日本の研究では、3歳児において親との食器共有とう蝕の関連性は認められていないことがわかった👏

④子供のう蝕予防にはフッカ物の応用と砂糖摂取のコントロールで対応

との見解を示してくれました。エビデンスもしっかりしておりこれでお母様方の心配も少しは解消されると思いますので、僕たち歯科医師も知識をアップデートして患者さんに情報発信を行いより良い医療の提供を心がけていくようにします。